競艇のイン屋とは?メリットやデメリットから代表選手まで徹底解説!

競艇のイン屋とは?メリットやデメリットから代表選手まで徹底解説!

 

 

 

 

 

競艇において、インコースが1番有利とされているのは基本中の基本であり、周知の事実です。

確率で見ても、各競艇場によって多少の誤差はありますが、全国平均で約50%の確率で1コースの選手が1着になっています。

つまり、競艇のレースでは約半分以上の確率で1コースの選手が1着になるということになります。

そのため、スタートの際のインコース争いはレースにおいて特に重要な要素と言えるでしょう。

今回当記事では、競艇の『イン屋』について詳しく紹介していきます。

競艇には、多少強引になってもインコース狙うイン屋と呼ばれている選手が存在し、毎レースの様に激しいインコース争いを繰り広げていると言っても過言ではないでしょう。

代表的なイン屋の選手や、イン屋の戦法を見ていくことで、実際にレースを予想する際にも役に立つと思いますのでぜひ、参考にしてみてくださいね。

それでは、順番に見ていきましょう。

 

イン屋とは?

 

 

 

 

 

 

イン屋とは、多少強引な展開になってしまったとしても積極的にインコースを取りに行く選手のことを指します。

しかし現実的には、積極的にインコースを取りに行くレーススタイルにはデメリットも存在するため、イン屋と呼ばれる選手はあまり多くはありません。

 

イン屋の戦いはピット離れから始まっている

 

 

 

 

画像元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト

それでは、イン屋の選手が自分より内側の選手から、どのようにインコースを取っているのか詳しく見ていきましょう。

競艇のボートは、エンジンが掛かっているとその場に止まっていることが不可能な構造になっています。

そのため、ピットを離れてからスタートするまでの待機行動中は、各選手がコース取りのための駆け引きを行います。

つまり、競艇のレースはスタートしてからではなくピットを離れた時点で戦いが始まっているとも言えるでしょう。

待機行動時間は、アウトコースの選手は少しでもインコースを狙い、インコースの選手は自分のコースを取られまいとプレッシャーを掛けたり、ブロックを行います。

できる限り良い位置につけてインコースを取られないようにすることが競艇の基本とされていますが、イン屋の選手はそれでもわずかな隙をついてインコースを取りにいく戦法を選ぶ場合がほとんどです。

このように、外枠の艇が大きく回り込んでほかの艇の前につけ、インコースを取ろうとする戦法を競艇では『前づけ』と呼ばれています。

競艇のルールでは、5号艇や6号艇などのアウトコースの選手が前づけを行い、1コースに進入しても問題はありません。

 

前づけのメリットとデメリット

 

 

 

 

 

 

次に、前づけを行った際のメリットやデメリットを見ていきましょう。

前記したように競艇では、インコースが圧倒的に有利とされているため前づけでインコースを取ることができればレースを有利に進めることが可能になります。

しかし、前づけにはスタートまでの距離が短くなってしまう『深イン』と呼ばれるデメリットも存在し、たとえ1コースを取ったとしてもスタートまでの距離が短くなり過ぎればレースで勝つことは難しくなるでしょう。

その最大の理由として挙げられるのが、競艇のスタート方式です。

競艇のスタートには『フライングスタート方式』というスタート方法が採用されています。

フライングスタート方式とは、決められた時間内にスタートラインを通過することでレースが開始するスタート方式です。

スタートラインを通過するタイミングが、決められた時間より早くても、遅くても失格となるため、選手は決められた時間内にできるだけ速度を上げた状態でスタートラインを通過しようとします。

コース取りの争いがないアウトコースの選手は、スタートまでに充分な加速を付けることができるのですが、過度な前づけを行うなどでスタートまでの距離が短くなってしまった選手は、実際のスタートまでに充分なスピードを付けることができなくなってしまうでしょう。

スタート時に最高速度が出ていないと、他の艇に出遅れてしまったり、外側からのまくりを決められる可能性が高くなってしまいます。

 

スーパーピット離れとは?

競艇には、スーパーピット離れという戦法が存在します。

スーパーピット離れとは、プロペラの調整と、モーターの整備により限界までピット離れにウエイトを置く戦法のことを指します。

ピット離れを良くすることにより、インコースが取れる確率は高くなるでしょう。

しかし、ピットの環境は全国24ヵ所にある競艇場によって異なることや、インコースを取ることを最優先の調整にすることで、艇の速度が伸びなかったり、コーナーでの回り足が効かなくなったりとデメリットも発生してしまいます。

つまり、スーパーピット離れはハイリスクハイリターンの戦法ということになります。

 

代表的なイン屋の選手

続いて、現在の競艇界における代表的なイン屋の選手を紹介していきます。

前記したように、イン屋の選手は競艇界でもあまり多くの数の選手は存在しません。

しかし、イン屋にはイン屋にしかない魅力があり、ダイナミックなレースに心を掴まれるファンの人も少なくないでしょう。

それでは、順を追って見ていきましょう。

 

西田靖選手

 

 

 

 

 

画像元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト

西田選手は、1982年にデビューした東京支部の選手です。

スーパーピット離れを得意としていて、そのピット離れの素晴らしさは有名で、イン屋を代表するベテラン選手です。

西田選手は5号艇からでも、6号艇からでも積極的にインコースを取りに行く生粋のイン屋で、西田選手が出場するレースでは、1号艇の選手が深インになることを懸念して1コースを空けることもあるほどです。

 

石川真二選手

 

 

 

 

 

画像元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト

石川選手は、1990年にデビューした福岡支部の選手です。

鋭いピット離れと、全国24場を制覇したことで広く知られている選手で、6コースからでも積極的に1コースを狙いに行くスタイルが特徴とされています。

過去には、命に関わる病気を乗り越えたこともあり、その精神力は折り紙つきと言っても過言ではありません。

 

深川真二選手

 

 

 

 

 

画像元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト

深川選手は、1992年にデビューした佐賀支部の選手です。

6号艇からの出場にもかかわらず、前づけで2コースを取りSGで優勝したこともある実力派のイン屋とされています。

強い追い風の吹く日のレースで、45メートルの空中線を起えた過度な深インとなったことも大きな話題となりました。

深インを全く恐れることなく、積極的にインコースを取りに行く姿勢から『深イン真二』というニックネームが付けられています

 

鵜飼奈穂子選手

 

 

 

 

画像元:BOAT RACEオフィシャルウェブサイト

鵜飼選手は、1981年にデビューした愛知支部の選手です。

選手登録直後、蒲郡競艇場での練習中に大時計へ激突する事故を起こして半年以上デビューが遅れることになりました。

基本的に女子レーサーは前づけをしないとされていますが、鵜飼選手は『インの鬼姫』とニックネームがつけられるほどのインへのこだわりが強いレーサーです。

1989年には優勝回数、勝率、獲得賞金の3部門で女子選手最高の成績を収めたこともある実力派レーサーで、女子王座決定戦で3連覇を果たしたことでも広く知られる女子レーサーの代表的なイン屋と言えるでしょう。 

鵜飼選手は、2020年10月に地元である常滑競艇場で開催された一般戦、『ヴィーナスシリーズ第15戦常滑シンデレラカップ』で引退されています。

大会中では、5号艇から1コースを取る場面もあり、最後まで『インの鬼姫』として大いにファン沸かせました。

まとめ

今回当記事では、競艇の『イン屋』について詳しく紹介してきました。

代表的なイン屋の選手や特徴を把握しておくことで、今後の予想を有利にすることも可能です。

また、ピット離れから待機行動時間にも注目することで、競艇のレースをより楽しめるようにもなるかと思います。

イン屋のメリットやデメリットなど、今後イン屋の選手が出場するレースを予想する際にはぜひ、参考にしてみてくださいね。

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